専門外来

更年期障害とは?

1. 卵巣は年齢とともに働きが悪くなり、それに伴って、徐々に女性ホルモンの分泌量が減少。50歳ころに閉経を迎えます。
2. 社会的にも家庭的にも人生の折り返し点に達し、不安や喪失感、自己否定感などがでてきます。
3. 気質的や性格的に、過去を引きずってしまいがちになります。

これらの要因が複雑に絡み合って、身体的、そして精神的な症状として現れる、いろいろな症状群の総称が、更年期障害です。

ですから、心身に現れる症状の要因を、女性ホルモンの低下だけに求めることはできません。ほてり・のぼせや発汗などにはホルモン剤がたいへんよく効きます。しかし、ゆううつ、不眠、だるさなどの精神的な症状が強い場合には、うつ病の薬がよく効きますし、また、中間的な症状が軽くたくさんある場合、その判断が難しいことがあります。
憂鬱、不眠、不安、無気力、だるさなどは、うつ病の身体症状と同じです。そのためにその背景に軽症のうつ病の存在も考えなければなりません。

どうも調子が悪い、すっきりしない、以下のような症状がある場合には、遠慮なくご相談ください。

  • 顔や上半身がほてる(熱くなる)
  • くよくよし、ゆううつなことが多い
  • 汗をかきやすい
  • 無気力で疲れやすい
  • 夜、なかなか寝つけない
  • 肩や首がこる
  • 眠っても、目を覚ましやすい
  • 手足の節々(関節)に痛みがあるなど

漢方療法

漢方療法は、長い歴史と経験に基づいているため、西洋医学の観点に立てば主観的、非科学的、経験的であり、また、難解な部分も多くあります。しかし、病人を個人としてとらえた場合、あらゆる症状があり、女性に多く見られるトラブルにまつわる不定愁訴のように、ホルモンとの関連の他、現代医学的手技をもってしてもその原因が特定しにくい症状に対しては、漢方の効果による期待は大きいと考えます。
漢方薬は、月経痛をやわらげたり心身のバランスをとったりするときに効果的ですが、更年期女性に多いイライラ・ゆううつ・肩こり・腹痛などの不定愁訴にもよく用いています。例えば、西洋医学ではそれぞれの愁訴に対して薬を処方することになるので薬の種類が多くなり、副作用も心配になってきます。その点、東洋医学では患者の体力や症状からその人のタイプ(証)を割り出して、その証にあった漢方薬を処方するので、見立てが正確なら一つの漢方薬でいくつもの愁訴に対応できます。作用も概して緩やかです。東洋医学の随証療法に基づいて約100種類の漢方薬を使い分け、症状に応じて西洋医学の薬と併用しております。

骨粗鬆症について

なぜ産婦人科で骨粗鬆症?という話からいたしましょう。
年齢とともに骨は弱くなります。そこには性ホルモンの減少が大きくかかわります。もちろん、男性も同じです。
ではなぜ、閉経後の女性に骨粗鬆症が多いのでしょうか。
男性ホルモンは20~30歳ころをピークに少しずつ減って、人生の終焉のころ欠乏します。そのころには男性も骨粗鬆症になります。
しかし女性は、平均50歳で閉経を迎えます。女性ホルモンも、やはり20~30歳ころがピークで、閉経ころまで少しずつ減り続けますが、閉経後は急速に減少してしまいます。日本の女性は世界一の長寿で、平均寿命は85歳を超えました。つまり、女性ホルモンが欠乏してから平均35年間生きるわけですから、どんどん骨粗鬆症の方が出てきます。
現在日本には、骨粗鬆症の方が推定で約1000万人近くいるといわれています。骨折した患者さんはもっと少ないですが、いつ骨折してもおかしくない方がたくさんいるわけです。折れるまで無症状なので、自分の骨量を知らないと、ある年齢で突然骨折したりいたします。そうすると、若い人と違い、治癒が遅れ、その間寝たきりになったりすると、それをきっかけに認知症が始まったり、尿路感染などで亡くなったり、いずれにしても厄介な問題になります。
いくら長生きしても、まず元気で身体が動くことが理想です。当クリニックには、精度の高い骨量測定装置を完備しておりますので、自分の骨量を一度調べてみませんか。
いつまでも高いクオリティライフをめざし、結果に応じた対策、生活指導、場合によっては治療をいたします。

骨粗鬆症チェック

お知らせ

  • 練馬区子宮がん検診、大腸がん検診実施中です。 花粉症の診療行っています。
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